こんにちは、おゆです。
20年のSE/PM生活で培った「資産の再利用性(リユース)」という考え方は、実はクリエイティブな活動でも最強の武器になります。Restream解説シリーズの最終回となる今回は、配信という「一度きりのイベント」を、価値ある「資産」に変えてくれる「Clips」機能についてお届けします。
Clipsは、コンテンツ界の「モジュール再開発」である
結論からお伝えすると、Restreamの「Clips(クリップス)」は、「長時間配信したアーカイブの中から、特定のハイライトシーンだけを数クリックで切り出し、SNS向けの縦型動画などに加工できる機能」です。
システム開発において、一度作った優れたライブラリやモジュールを他のプロジェクトでも使い回すのは鉄則ですよね。Clipsはまさに、ライブ配信という巨大なソースコードから、汎用性の高い「部品」を切り出して再利用する作業を、ブラウザ上で完結させてくれるツールなのです。
なぜPM視点で「Clips」が優れたROI(投資対効果)を生むのか?
プロジェクトマネジメントにおいて「ROI(投資対効果)」の向上は至上命題です。1時間のライブ配信を行うには、多大な準備と本番の拘束時間(投資)が発生します。これを「一度流して終わり」にするのは、PM視点では非常にもったいないリソースの無駄遣いです。
ワンソース・マルチユースによる「認知」の最大化
「Clips」を使えば、以下のサイクルが爆速で回ります。
- 投資: 1回のライブ配信を行う。
- 回収1: ライブ中の視聴者とのエンゲージメント。
- 回収2: 切り抜き動画(Clips)をTikTokやYouTubeショート、Instagramリールに投稿。
1つの大きな「ソース」から複数の「成果物」を生み出す「ワンソース・マルチユース」戦略をとることで、1回あたりの配信コストを劇的に下げ、逆に認知獲得のチャンスを数倍に広げることができるのです。
日常のひとコマ:温泉♨️で閃いた「美味しいとこ取り」の哲学
先日、お気に入りの温泉♨️に行ってきました。露天風呂に入りながら「源泉は1つなのに、内湯、寝湯、サウナ後の水風呂……と、少し形を変えるだけで色んな楽しみ方ができるのって、理想的なアーキテクチャだよなぁ」なんて考えていました。
配信も同じですよね。1時間の長編動画を全部見てもらうのはハードルが高いですが、温泉の「上がり湯」のようにサッと浴びられる15秒の動画なら、みんな見てくれます。
僕はウォーキング中に「あ、昨日の配信のあの部分は面白かったな」と思い出したら、帰宅後にRestreamを開いてサクッとClipsで作ったりできちゃいます。重たい編集ソフトを立ち上げない「ゆるさ」が、僕の工作ライフを支えています。
ゆるく技術を覗き見る:動画の「クロッピング」とメタデータ
技術的な側面では、Clipsはブラウザ上で「クロッピング(座標指定による切り抜き)」と「トランスコード(再変換)」を行っています。
横長の16:9動画から、中心部分の9:16を抜き出し、スマートフォンの画面にフィットさせる。このとき、サーバー側ではFFmpegのような処理エンジンが動き、指定された開始時間と終了時間のメタデータに基づいて映像を切り出しています。
// 内部的なクロッピング処理のイメージ
const videoProcessing = {
source: "live_archive_001.mp4",
startTime: "00:15:20",
duration: "60s",
targetAspectRatio: "9:16",
outputFormat: "mp4_h264"
};
こうしたエンジニアリングの複雑さを一切意識せず、マウス操作だけで「ここからここまで!」と指定できるUX(ユーザー体験)は、ツールとして非常に洗練されています。
まとめ:配信の「残り福」を最大限に活かそう
RestreamのClips機能を使えば、あなたの配信は終わった瞬間に「新しいコンテンツの素材集」に変わります。
- 編集の専門知識がなくても、SNS用動画が作れる。
- 配信の「美味しい場面」を無駄にしない。
- 複数のプラットフォームへの再投稿が楽になる。
「完璧に編集してから投稿しよう」と意気込むと、結局ハードディスクにアーカイブが溜まるだけになりがちです。まずは「ゆるクラフト」な精神で、気に入った1分間を切り出すことから始めてみませんか?
4回にわたるRestream解説シリーズにお付き合いいただき、ありがとうございました。どの機能も、あなたの「発信」をより楽に、より楽しくしてくれるはずです。
まずは、前回の記事で紹介した「Upload and Stream」で予約配信した動画を、この「Clips」で料理してみるのが一番スマートな始め方かもしれませんね。
それでは、素敵な配信ライフを!おゆでした。
連載バックナンバー:
- Multistreaming編:1つの力で複数へ届ける
- Studio編:ブラウザが放送局に変わる
- Upload and Stream編:自動化で自由を手に入れる
- Clips編:配信を資産に変える(本記事)



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