AIの歌を熱唱する未来?PMがJOYSOUNDの新サービスに思うこと

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どうも、おゆです。

先日、プロジェクトの打ち上げで久しぶりにカラオケに行ったばかりなんですが、そんなタイミングで「AIが作曲した楽曲がカラオケで歌えるようになる」という、なんとも興味深いニュースが飛び込んできましたね。

正直な第一印象は、「ついにここまで来たか…」という驚きと、少しだけ寂しいような、なんとも言えない不思議な気持ちでした。自分が青春時代に熱唱した曲たちには、作ったアーティストの顔や物語が浮かびますからね。でも、20年この業界にいるエンジニアとしては、この新しい波にワクワクしている自分もいるんです。今日はこの「AI作曲カラオケ」のニュースについて、少しだけ語らせてください。

JOYSOUNDが切り拓く「AI作曲カラオケ」という新体験

今回発表されたのは、JOYSOUNDが「FIMMIGRM(フィミグラム)」というサービスと連携して、AIが生成した楽曲をカラオケで配信するというものですね。

簡単に言うと、ユーザーがAIを使って作ったオリジナルの楽曲を、JOYSOUNDのプラットフォームを通じて全国のカラオケボックスに配信できる、という仕組みのようです。これまでは、人間が作った曲が審査を経て配信されるのが当たり前でした。そこに「AIが作った曲」という新しい選択肢が加わるのは、エンターテイメントの歴史において、かなり大きな一歩だと感じています。

なぜ、このサービスが重要だと感じるのか

私がこのニュースに注目するのは、単に「技術がすごい」という話だけではないからですね。これは、 クリエイティブの民主化 がまた一段階進んだ証だと感じます。

これまで作曲には専門的な知識や高価な機材が必要でした。でも、AIを使えば、鼻歌まじりにイメージを伝えるだけで、プロ顔負けの楽曲が生まれるかもしれません。「歌は好きだけど作るのは…」と思っていた人が、自分のオリジナル曲を仲間と熱唱する。そんな未来がすぐそこまで来ているわけです。

これは、誰もがクリエイターになれる時代の象徴的な出来事じゃないかな、と思うんですよね。

「自動化」の失敗から学んだ、AIと人間の心地よい距離感

ここで少し、私の昔話をさせてください。

10年ほど前、とあるプロジェクトで「テスト報告書を自動生成するシステム」の開発に携わったことがあります。当時の私は「これで面倒なドキュメント作成から解放される!」と、かなり意気込んでいました。

システムは確かに、決められたフォーマットでそれらしい報告書を吐き出してくれました。でも、なぜか現場では全く定着しなかったんです。理由をヒアリングしてみると、「無機質で、どこが重要なのか伝わってこない」「結局、人間が手直ししないと顧客に出せる品質にならない」という声が多くて…。

この失敗から学んだのは、 効率化や自動化が、必ずしも人間の「心」を満足させるわけではない 、ということでした。報告書にしても、テスト担当者が「ここのバグは本当に苦労した」という“魂”を込めた一文があるからこそ、読む側に意図が伝わるんですよね。

今回のAI作曲も、これと似ている気がします。技術的に完璧な曲は作れても、そこに人の心を揺さぶる「何か」を乗せられるか。結局、AIが作ったメロディに、人間が自分の経験や感情を乗せて歌うからこそ、その歌は完成するのかもしれませんね。AIはあくまで最高の相棒、という立ち位置が心地よい距離感なのだと感じます。

AI作曲カラオケのメリット・デメリット

ここで、PMらしく少し冷静に、この新しい体験のメリットとデメリットを整理してみたいと思います。

 メリット(期待できること)デメリット(懸念されること)
クリエイター側音楽制作のハードルが劇的に下がり、誰もが「P(プロデューサー)」になれる楽曲の品質が玉石混交になり、埋もれてしまう可能性
ユーザー側多様でニッチなジャンルの楽曲が爆発的に増え、選択肢が広がる「誰の曲か」という背景や物語がなく、感情移入しにくいかもしれない
市場全体新しい才能やヒット曲が生まれる土壌になる既存の作曲家の権利や、音楽業界の収益モデルに影響を与える可能性

【おゆの眼】本当の勝負は「プラットフォーム」としての魅力

さて、ここからは少しPMとしての視点でお話しします。

このニュースの核心は「AIが曲を作れる」という技術そのものよりも、 「JOYSOUNDがAI生成コンテンツのプラットフォームになった」 という点にあると私は見ています。

これは、YouTubeが動画投稿のハードルを下げて世界を変えたのと同じ構造ですね。重要なのは、ただコンテンツを置ける箱を用意するだけではなく、 「どうやって良いコンテンツを見つけさせるか」「クリエイターが活動を続けたくなる仕組みを作れるか」 という、プラットフォームの設計思想です。

今後、何百万というAI楽曲が生まれてきたとき、どうやってユーザーは「自分好みの神曲」に出会えるのか。そこにはきっと、優秀なレコメンドAIや、「AIソムリエ」のような新しいキュレーターの役割が必要になるでしょう。この「出会いのデザイン」こそが、今後のJOYSOUNDの腕の見せ所だと感じますし、多くのITサービスにも共通する課題だと思います。

結局、良いものは良い。新しい出会いを楽しみたい

いろいろ語ってしまいましたが、結論としては「良い曲は、人が作ろうがAIが作ろうが良いものは良い」というシンプルなところに落ち着きそうです。

もしかしたら数年後には、紅白歌合戦で「作詞:人間、作曲:AI」というユニットが登場しているかもしれません。それもまた面白い未来ですよね。

普段はあまりカラオケに行く方ではないですが、もしこのAI作曲サービスが話題になったら、偵察がてら行ってみようかな、なんて考えています。ウォーキングの途中に、つい口ずさんでしまうような名曲がAIから生まれるのか、楽しみに見守りたいですね。


この記事のさらに詳しい背景や、AIとクリエイティブに関する雑談は、ポッドキャストでもお話しできればと思います。お楽しみに!

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